今年3月30日に、晃洋書房から『SDGsの推進・合理的配慮提供のための「やさしい日本語」教育・福祉・就労の場で活用できる実践的コミュニケーション』(堀清和監修)という本が出版されました。
この本では、「やさしい日本語」でのコミュニケーションが、外国人だけでなく、さまざまな障がいを持った人や高齢者などとのコミュニケーションでも生かされることが紹介されています。
これまでも「やさしい日本語」がこうした人たちにも役に立つものであることは、いろいろなところで書かれています。ですが、これまではあくまでも「外国人(日本語が母語でなく、慣れていない人)」を中心に語られてきましたが、この本では、障がい者福祉から考えた内容になっています。
さまざまな障がいを持った人に対して、どんな支援が必要なのか、コミュニケーションの課題は何なのかが、それぞれの専門家によって書かれています。
監修の堀清和さんは、すでに「やさしい日本語」を身につけている方には、障がい者福祉について理解してもらい、障がい者福祉に携わっている方には、「やさしい日本語」の理念や方法を理解してもらえればと書いています。
「やさしい日本語」が外国につながる人たちのためだけでなく、「やさしい日本語」が広まることで日本に住むだれもが住みやすくなるのだというが、ひとりでも多くの人に伝わればいいなと思います。
(山)
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