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いつ?どこで? - 実際の例から

東日本大震災のとき

日本人と結婚した東南アジア出身女性Aさんのお話。
​東日本大震災が起きたときに、海に近い地域に住んでいたAさんは家にいました。防災無線から「緊急避難命令」や「大至急、高台に避難せよ」というような放送がありましたが、Aさんにはその日本語が全くわからなかったそうです。Aさんは日常会話には全く困らないぐらい日本語が上手です。日本語教室でもわたしたちと日本人同士のように普通に会話をしていました。それでも、放送で使われていた言葉は日常生活では使わない言葉ばかりなので、理解するのは難しかったのです。
​「早く逃げてください!」「早く、高いところに逃げて!」など、緊急時も日常生活で使う言葉を使う必要があるでしょう。

町内会で
日本人と結婚した南米出身女性Bさんのお話。
​町内会の集まりに行っても、日本語での話し合いは早くて何を言っているかほとんど分かりません。そのためか町内会の仕事はあまり回ってきません。ご主人は仕事で忙しく、町内会や子どもの学校のことはBさんがやっています。Bさんは自分も町内会の仕事をして、地域の役に立ちたいと思っています。ご主人とはいつも日本語で会話しています。少しゆっくり、簡単な言葉で話してくれれば理解できるのに、と残念な気持ちでいます。
産婦人科で
日本人と結婚した東南アジア出身女性Cさんのお話。
​日本来て6年目、日本語も日常会話ならだいたい分かるようになったCさんがお母さんになりました。英語ができるCさんは英語ができる医師のいる病院で赤ちゃんを産みました。それでも、病院で働いている人、全員が英語を話せるわけではありません。Cさんと話すときは日常会話なら少し気をつければ問題ありませんが、出産、育児に関する言葉はこれまで聞いたことがないものばかり。「授乳」って?「沐浴」って?これらは「おっぱい(ミルク)をあげる」「お風呂」でも問題ないのでは?ちょっとした言い換えで、円滑なコミュニケーションが実現します。
今、Cさんのように日本で出産する人たちが増えています。出産だけでなく、病気やけがで病院に行く人も増えているでしょう。このような現場に「やさしい日本語コミュニケーション」が求められます。
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