今回は、毎日新聞で連載しているマイクロアグレッションについての記事を紹介します。
「知っ得!?マイクロアグレッション」の連載記事で、上智大学の出口真紀子先生の講義内容が3回(5月14日第1回~5月16日第3回)にわたって紹介されています。2回目からは有料記事になっています。連載は、その後もいろいろな方の記事が続いています。
<連載「知っ得!?マイクロアグレッション」/毎日新聞>
だれも自分が差別しているなんて思っていないと思います。でも、実は自分が差別だとは夢にも思わないことも、相手によっては嫌な気持ちになったり、疎外感を感じていたりすることがあるそうです。
わたしも、ウェブ上に公開されていた出口先生の講義を以前に視聴して、自分もマイクロアグレッションをしていたなと思い当たることがたくさんありました。
そして、自分がいかにこの日本で「特権」を持って生きているかということを、その時初めて自覚しました。
これから、日本社会は外国人の助けなしには成り立っていきません(今もすでに、ですが)。いろいろな文化、習慣を持った多様な人々と共に生きていくために、マイクロアグレッションがどんなものなのかを、だれもが知る必要があるのではと思います。
マイクロアグレッションをとても分かりやすく手短に教えてくれる2分のYouTubeもあります。この動画では、マイクロアグレッションを蚊に刺されることに例えています。
動画は英語ですが日本語字幕をつけることができます。
< How microaggressions are like mosquito bites • Same Difference/Fusion Comedy >
記事を読んだり、動画を観たりして、更に知りたくなった方は、前述した出口先生の講義もぜひ視聴してみてください。
<上智大学Open Course Ware「立場の心理学:マジョリティの特権を考える」2016年>
更に更に、知りたくなった人には、本もあります。
『真のダイバーシティをめざして 特権に無自覚なマジョリティのための社会的公正教育』上智大学出版 2017年
『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』明石書店 2020年
『差別はたいてい悪意のない人がする』大月書店 2021年
マイクロアグレッションについて、ぜひ、多くの人に知ってほしいです。
「そんなの知らない」「面倒くさい」と思えること、そのこと自体が「特権」なのだということに気がつくことができます。
(山)
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