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2024年6月1日 高校での「やさしい日本語」講座

更新日:6月3日

こんにちは。

先日、私立高校で「やさしい日本語」の出張講座をしてきました。

わたしたちが主催している日本語教室に、その高校の学生さんたちが見学に来てくれたことがきっかけで、引率の先生からお話をいただきました。

いつもは、日本語ボランティア関連の方々や大学生に「やさしい日本語」を紹介することが多いのですが、高校生は初めてでした。


当日は、日本語ボランティア仲間と二人で、高校に伺いました。とっても立派な校舎にちょっとどきどき。何十年ぶりに「校舎」というものに足を踏み入れ懐かしい気持ちになり、ちょっとうきうき。おかげで、わたし自身も楽しい気持ちで講座に挑むことができました!


学生さんたちは、国際交流関連のゼミやサークルに入っているそうで、16名が参加してくれました。日本語教室に参加してくれた学生さんたちとも再会できました。

50分という短い時間で何が伝えられるかな、どんなことに気づいてもらえるかなと頭をしぼって講座内容を考えました。

最初のツカミが肝心なので、いきなりのKahoot!(スマホで参加する教育用ゲーム)で日本に住む外国人についてのクイズをやって、場の空気をリラックスさせる作戦。

みなさんがイメージしている外国人とは、実際は少し違っていたかもしれません。

やさしい日本語のコツ「みかたさ」

その後、「やさしい日本語」のコツを紹介しました。コツはこのホームページでも紹介している「みかた(味方)さ!」で覚えるコツです。

詳しくはこちら


今回は学生さんたちには、宿題として事前に、身の回りにある「やさしくない日本語」を集めてきてもらっていました。みなさん、町にあるポスターや看板などを写真に撮ってきてくれました。消火栓やゴミ置き場の掲示、AEDなど緊急時や生活に密着したものが多かったです。

コツを紹介した後は、グループで「やさしくない日本語」を「やさしい日本語」に言い換える活動。みなさんに伝えた大事なポイントは、ひとつひとつの言葉を「やさしい日本語」に置きかえるのではなく、その看板が伝えたいこと、見た人がどういう行動をとってほしいのかを考えて、そのことを「やさしい日本語」にするということです。

みなさん、悩みながらも、がんばって考えてくれました。


ICTトラブルなどもあり、50分はあっという間で、考えてくれた「やさしい日本語」をみんなで共有したり、充分なフィードバックをすることができませんでした。ごめんなさい!

でも、みんなでワークスペースを共有して作業をしていたので、講座終了後にわたしのフィードバックを入れておきました。

みなさん、見てくれたかしら。


高校生のみなさんとの講座は、思ったよりもずっと楽しいものでした!今回の講座で、みなさんの中に何か1つでも心に残ることがあればいいなと願っています。

これからの社会を担っていく若い人たちにこそ、「やさしい日本語」を、そして、その背景や理念を知ってもらいたいと、改めて思いました。今後も、高校生のみなさんと一緒に考えていければうれしいです。


そして、高校と日本語教室がつながれた今回のご縁にとても感謝しています。多様な人々が集う日本語教室であってほしいので、これからも連携していければと思っています。


高校生のみなさん、ご担当の先生、ありがとうございました。

ぜひ、また呼んでくださいね!


(山)

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