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2026年3月17日 外国ルーツの子ども(15歳~18歳)のための日本語コース修了!

  • 3月17日
  • 読了時間: 6分

こんにちは。

オルビスが茨城県の助成金を受けて実施した「外国ルーツの子ども(15歳~18歳)のための日本語コース」が2月28日に無事修了しました。

助成金のお話をいただいたところから怒涛の如く進めてきた取り組みですが、たくさんのみなさんのご協力のもと、なんとかゴールすることができました。助成金も本格的な子どもの日本語支援も、団体としてはゼロからのコース運営も何もかも初めてのことで、手探りでここまで走ってきました。

場当たり的になってしまうこと、反省点も数多くありました。ご協力をいただいたみなさんに、ご無理を言ったり、ご不便などをおかけしたりしたこともたくさんありました。本当にお世話になりました。


コースちらし

さて、まずは、コースのご報告をしたいと思います。

コース概要はこちらをご覧ください。


なお、本コースで使用教科書が終わらなかったため、3月に4回のボランティアコースを実施しています。春休み中に、使用教科書を修了します。(日本語能力試験N5レベル相当)


受講者:

6名(うち、既卒・学齢超過1名、中学3年生2名、高卒来日18歳2名、小学6年生1名)

※小学6年生は受講者の弟で学校外での日本語支援を受けていなかったため聴講として受講。コース後半は離脱。


このコースの対象者である既卒者が今年度は少なかったため、高校受験生を中心にしました。受験生3名は全員が志望校に合格することができました!\(^O^)/

既卒者が少ないと書きましたが、実は身近に他に2名おり、保護者に会いに行ったりしてコースの案内をしたのですが、受講には至りませんでした。非常に残念で、もどかしい思いをしました。

また、受講者募集を周辺自治体や県国際交流協会などに周知したのですが、申し込みはありませんでした。該当者がいないということはないと思うのですが、これも残念でした。中学3年生を対象者にする場合には、自治体の教育委員会に直接周知したほうがよかったかもしれません。


授業風景1

講師(有資格者):

外部講師4名、オルビスメンバーの講師2名(他に、ボランティアコースの講師2名もオルビスメンバー)

外部講師は、周辺自治体や県国際交流協会などに求人情報を送りましたが、応募はありませんでした。最近は日本語教師が全国的にも不足していますし、仕方がないのでしょう。というわけで、知り合いの方にお声をかけて、手を挙げてくださった方にお願いしました。


教材について:

冬休みの宿題チェックシート

『できる日本語初級』を主教材として、宿題に『わたしのことばノート』を使いました。本コースでは、11課までしか終わりませんでした。1回3時間で1つの課を学習するペースで進めました。宿題の語彙学習は予習型にしました。

冬休みが2週間あったので、宿題をたくさん出して、冬休みの過ごし方についても指導をしました。

 

受講者の様子:

本コースの対象者である既卒者(学齢超過)と中学3年生は1回も休まず皆勤賞でした。宿題も多めだったと思いますが、ほとんどの受講者がきちんとやってきました。

また、同年代が一緒に勉強することで、モチベーションも高くなったように思います。3か月間毎週机を並べて勉強したことで、お互いに親しくなったこともプラスに働いたと思います。


授業風景2
面接練習

面接練習について:

1月末から高校入試の面接のための練習を授業に加えました。面接練習シートを作成し、これらは宿題としました。学習者それぞれに指導担当を決め、個別に指導していただきました。授業では、模擬面接の練習を行いました。既卒の受講者は、日本語教室でも面接練習をしてもらっていたようで、ゆるやかな連携ができていたことで効果も上がったと思います。

面接練習シートは、茨城NPOセンター・コモンズさんの練習シートを参考にさせていただき、作成しました。中学校によっては、学校で面接練習をしているようでした。

コース修了後には、講師のみなさんと運営メンバーでふりかえりを行い、今後に向けて課題を話し合いました。


コースについて:

このような継続的で、質・量ともに安定的なコースを開催できたことは、子どもたちにとって非常に意味があったと考えています。受験生の子どもたちが休まずに参加していたことからも、日本語学習の必要性を子どもたち自らも感じていたのでしょう。

講師のみなさんからも、「同年代の子どもたちが、受験と言う目標に向かって一緒に勉強できた点が大変有意義だった」というコメントがありました。また、面接練習があったことは意義があったという複数のコメントがありました。このように本コースの重要性、必要性が多数挙がっていました。


とはいっても、コース運営の不備がもちろんいろいろありました。ここでは詳細は割愛しますが、講師のみなさんにはお世話をおかけしてしまったこと、改めてお詫びいたします。


また、受講している中学3年生2名の中学校で日本語支援を担当している教員の方に、本コース紹介の手紙を出しました。1校の先生は丁寧なお返事をくださいました。学習について連携をするまでには至りませんでしたが、お互いの支援内容について知ることができたことは有益であったと思います。

現在は、学校の日本語支援担当教員やボランティア日本語教室、外国ルーツの子どもの日本語支援をしているボランティア団体など、それぞれが個別に支援をしている状況です。同じ子どもを支援しているわけですから、連携していくことで、より有効な支援ができるのではないかと、今回このコースを実施してみて実感しました。


運営の負担:

運営メンバー3名でコース運営を行っていました。コース運営のための業務に加え、平日仕事をしながら、毎週の日本語教室の活動もしながら、13週にわたり毎週土曜日(年末年始は2週間休み)に時間的な拘束があることは、ボランティアの域を超えているように思えました(オルビスのメンバーに対する謝金は助成金対象外なので完全なボランティアです)。子どもたちのことを考えれば、必要なこと、大切なことだと分かるのですが…。


助成金:

今回は令和7年度茨城県企業連携型NPO活動支援事業助成金の交付を受けて本コースを運営しました。茨城県と企業が半分ずつ助成をしてくださいました。ありがとうございました。

助成金のほとんどは講師謝金(外部講師のみ)と教材費に充てました。講師謝金には所得税がかかるため、納税しなければなりません。それらの算出作業がとてもとても大変でした。まずはオルビスの銀行口座を作るなど、何も分からないところからのスタートだったために、税務署に相談に行き、すったもんだしてなんとかガンバリましたが…(;^_^A

このような事業は任意団体のボランティアではかなり難しく、いろいろな点で無理があるのではと感じました。

修了式

ここ数年、わたしが個人的に既卒(学齢超過)の子どもの支援をしてきたなかで、個人ではできることに限界がありすぎると感じていたことから、今回「渡りに船?!」のように思って、始めたことでした。運営メンバーはじめ、オルビスメンバーの仲間たちにもずいぶんお世話や負担をかけてしまいました。

でも、このように成り行きで、見切り発車で始めてしまった今回の外国ルーツの子ども向け日本語コースですが、受験後(合格発表前)のコース修了式で見せた子どもたちの晴れ晴れとした顔を見たとき、やってよかったなとココロがじわっとなりました。

来年度、同じことをできるかはかなり微妙ですが、異なる形になったとしても、また外国ルーツの子ども向け日本語コースができればと考えています。


関係者のみなさま、心よりお礼申し上げます。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

一緒に勉強した子どもたち、よくがんばりました!春からの新しい生活も、みんなが応援しています。がんばれ~\(^O^)/


(山)

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